コレクションについて

多くの日本企業の再生に携わってきた代表理事の安東泰志と妻・恵夫妻が長年蒐集し、自邸に飾って慈しんできた藤田嗣治の作品約200点を所蔵する軽井沢安東美術館。そのスタートは、安東夫妻が軽井沢の画廊で手にした一枚の版画でした。そこに描かれた可愛らしい猫に心惹かれて、コレクションの形成が始まりました。

藤田が生涯描き続けたモティーフの「少女」「猫」「聖母子」の絵画を中心に、初期の貴重な風景画や藤田の代名詞ともいえる乳白色の裸婦、画家みずから装飾をほどこした家具や食器といった手仕事まで、藤田の作品だけを常設展示する日本ではじめての個人美術館です。

「少女」や「猫」など“かわいい“絵たちと向き合う時間が安東夫妻のこの上ない癒しとなり、コレクションの中核をなしていった。

《パリの屋根の前の少女と猫》1955年 油彩・キャンバス

 

安東夫妻による、藤田嗣治コレクションがはじまった記念すべき1点

《『魅せられたる河』より ヴァンドーム広場》1951年 エッチング・紙